| Author: | Bryan O'Sullivan <bos@serpentine.com> |
|---|---|
| Organization: | Mercurial |
| Manual section: | 5 |
| Manual group: | Mercurial Manual |
Contents
Mercurial では、 挙動を制御するために、 複数の設定ファイルを使用します。
Mercurial の設定ファイルは、 いわゆる ini ファイル形式で記述されます。 設定ファイルは、 「セクション」から構成され、 各セクションは [セクション名] 形式のヘッダで始まり、 名前 = 値 形式の要素が列挙されます:
[ui] username = Firstname Lastname <firstname.lastname@example.net> verbose = True
上記記述はそれぞれ、 ui.username および ui.verbose として参照されます。 後述する文法の詳細を参照してください。
Mercurial は複数のファイルから設定情報を読み込みます。 読み込み対象となるファイルは、 事前に存在しませんので、 適切な位置にファイルを作成するのは、 利用者の責任となります。 ユーザ名設定のような、 広範囲に渡る設定は、 %USERPROFILE%\mercurial.ini や $HOME/.hgrc に、 もっと狭い範囲に関する設定は、 各リポジトリ毎の <リポジトリ>/.hg/hgrc において記述するのが一般的です。
設定ファイルの名前 (パス) は、 Mercurial の稼動環境に依存します。 単一ディレクトリ直下の *.rc ファイルを読み込む場合、 ファイル名のアルファベット順で読み込まれ、 先に読み込んだ設定よりも、 後から読み込んだ設定の方が優先されます。 以下に列挙されるパスにおいて、 複数から設定が読み込まれた場合は、 列挙順の早い方の設定が優先されます。
個々のリポジトリにのみ適用される、 リポジトリ毎設定。 本ファイルは構成管理対象外であり、 hg clone によって伝播することもありません。 本ファイルでの設定は、 以下に述べる全ての設定ファイルに優先します。 Unix および Plan 9 環境において、 本ファイルの所有者/グループが、 信頼できない場合、 本ファイル中の設定の大半は無視されます。 詳細に関しては、 後述する trusted セクションの説明を参照してください。
Mercurial を実行するユーザのための、 ユーザ毎設定。 Windows 9x 環境での %HOME% は %APPDATA% に相当します。 本ファイルでの設定は、 当該ユーザの全ての Mercurial コマンド実行に適用されます。 本ファイルでの設定は、 システム毎/インストール毎の設定より優先されます。
Mercurial の稼動環境におけるシステム毎設定。 本ファイルでの設定は、 実行ユーザ/実行位置に関わらず、 全ての Mercurial コマンド実行に適用されます。 本ファイルでの設定は、 インストール毎設定より優先されます。
Mercurial のインストール先から読み込まれる、 インストール毎設定。 <インストール先> は、 実行される hg コマンド (ないしシンボリックリンク) の親ディレクトリを意味します。 例えば、 /shared/tools/bin/hg が実行される場合、 /shared/tools/etc/mercurial/hgrc が読み込まれます。 本ファイルでの設定は、 実行ユーザ/実行位置に関わらず、 当該 Mercurial コマンドの実行の全て対して適用されます。
Mercurial の稼動環境における、 インストール毎/システム毎設定。 本ファイルでの設定は、 実行ユーザ/実行位置に関わらず、 当該 Mercurial コマンドの全ての実行に対して適用されます。 レジストリキーは PATH 環境変数的な値を保持し、 値の各要素は、 ファイル Mercurial.ini を参照するか、 *.rc ファイルを格納するディレクトリでなければなりません。 1つ以上の設定ファイルが検出されるまで、 Mercurial は記述順序通りに、 各位置のファイル所在確認を行います。
Note
The registry key HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Mercurial is used when running 32-bit Python on 64-bit Windows.
設定ファイルは、 「セクション」から構成され、 各セクションは [セクション名] 形式のヘッダで始まり、 名前 = 値 形式の要素 (『名前』は『設定キー』とも呼ばれます) が列挙されます:
[spam] eggs=ham green= eggs
設定記述は一行一エントリです。 但し、 後続行が字下げされている場合は、 エントリ記述が継続しているものとみなされます。 値記述の先頭の (半角) 空白文字は除外されます。 空行は無視されます。 # ないし ; で始まる行は、 コメント行として無視されます。
同一設定キーに対して、 複数回の記述が可能ですが、 Mercurial は最後に設定された値を使用します。 例えば:
[spam] eggs=large ham=serrano eggs=small
上記記述の場合、 設定キー eggs の値として採用されるのは small です。
同一セクションを複数回記述することも可能です。 複数回の記述場所は、 同一ファイル中でも、 異なる設定ファイル間でも構いません。 例えば:
[foo] eggs=large ham=serrano eggs=small [bar] eggs=ham green= eggs [foo] ham=prosciutto eggs=medium bread=toasted
上記の設定記述の場合、 foo セクションの eggs、 ham および bread 設定キーの値はそれぞれ medium、 prosciutto および toasted となります。 各設定キー毎に、 最後に設定された値が有効になるのです。
同一設定キーに対して、 異なるファイルでそれぞれ設定が記述された場合、 「最後の設定値」はファイルの読み込み順序に依存します。 先の ファイル セクションでのパスの列挙順が、 より早い方が優先されます。
%include file 形式の記述によって、 当該設定ファイルにおいて file が読み込まれます。 読み込みは再帰的に実施されるため、 読み込み対象ファイルから、 他のファイルを読み込むことも可能です。 ファイル名は、 %include 記述のあるファイルに対して、 相対的なものとみなされます。 file における環境変数や ~user 形式の記述は展開されます。 そのため、 以下のような記述によって:
%include ~/.hgrc.d/$HOST.rc
ホスト毎に異なる設定ファイルを読み込む事が可能です。
当該セクションにおいて、 既に name が設定されている場合、 %unset name 形式の記述によって、 設定を破棄する事が可能です。
設定する値には、 自由形式の文字列、 文字列の列挙、ないし真偽値の、 いずれでも指定可能です。 真偽値の設定では、 "1"、 "yes"、 "true" ないし "on" のいずれもが真値、 "0"、 "no"、 "false" ないし "off" のいずれもが偽値とみなされます。 (文字大小は無視されます)
列挙における各値は、 空白文字ないしコンマで区切られますが、 二重引用符 (") で囲まれた部位は分割されません:
allow_read = "John Doe, PhD", brian, betty
バックスラッシュを前に付ける事で、 引用符自体を記述する事が可能です。 語の冒頭位置以外の引用符は、 引用符とはみなされません。 (例: foo"bar baz は foo"bar と baz の列挙とみなされます)
Mercurial の設定ファイルで記述可能な各セクション毎の、 用途、 設定キー、 および設定可能な値について以下で述べます。
コマンドの別名 (エイリアス) 定義。 別名は、 他のコマンド (ないしエイリアス) や、 付加的な引数を使って、 自分独自のコマンドの定義を可能にします。 別名定義における $1 や $2 のような位置指定引数は、 実行前に Mercurial によって置換されます。 別名定義中で $N 形式による参照の無かった全ての引数は、 実行されるコマンドの末尾に付与されます。
別名定義では、 以下の形式の行を記述します:
<別名> = <コマンド> [<引数>]...
例えば、 以下の定義では:
latest = log --limit 5
最新の 5 リビジョンのみを表示する latest コマンドが定義されます。 定義済みの別名を用いて、 違う別名を定義することも可能です:
stable5 = latest -b stable
Note
既存コマンドと同名の別名定義は、 既存コマンドを上書きします。 このような別名定義は、 大概悲惨な結果を招きます!
感嘆符 (!) から始まる別名定義は、 シェル別名を意味します。 シェル別名はシェルによって解釈され、 任意のコマンド実行が可能です。 例えば以下の定義によって:
echo = !echo $@
hg echo foo 実行は、 端末に foo を表示します。 より実践的な例としては:
purge = !$HG status --no-status --unknown -0 | xargs -0 rm
hg purge 実行は、 作業領域中の全ての未知のファイルを、 purge エクステンションと同じ作法で削除します。
別名定義での $1 や $2 等の位置指定引数は、 別名コマンド実行の際に、 コマンド行で指定された、 対応する引数で置換されます。 対応引数が無い場合、 引数不足で処理が中断されます。 $0 はコマンド別名そのもの、$@ は全引数を空白区切りしたもので、それぞれ置換されます。 引数の置換は、 シェルによるコマンド行解釈よりも、 前に実施されます。
シェル別名では、 環境変数 $HG が、 別名コマンドを実行する Mercurial のパスに置換されます。 この仕様は、 先の purge 別名のように、 シェル別名において Mercurial を実行する場合に有用です。 更に、 環境変数 $HG_ARGS は Mercurial への引数に置換されますので、 先述した hg echo foo では、 $HG_ARGS は echo foo に置換されます。
Note
幾つかのグローバルオプション (例: -R) の処理は、 シェル別名の解釈前に実施されるため、 シェル別名に対して、 これらを指定することはできません。
ファイル中の行の由来表示に関する設定。 全ての値が真偽値で、 デフォルト値は False です。 diff コマンドに関連するオプションの詳細は、 diff セクションを参照してください。
HTTP 認証のための認証情報。 本セクションでは、 HTTP サーバへのログインで使用される、 ユーザ名/パスワードを記述します。 HTTP サーバ側において、 ログイン可能ユーザを制御する場合の詳細は、 [web] セクションを参照してください。
設定は以下の形式で記述されます:
<名前>.<引数> = <値>
<名前> は引数群を1つの認証情報エントリに束ねる働きをします。 例えば:
foo.prefix = hg.intevation.org/mercurial foo.username = foo foo.password = bar foo.schemes = http https bar.prefix = secure.example.org bar.key = path/to/file.key bar.cert = path/to/file.cert bar.schemes = https
利用可能な引数を以下に示します:
ログイン時に認証が要求され、 且つ適切な認証情報記述が無い場合、 認証情報に関する対話的入力が要求されます。
リポジトリ/作業領域間の入出力における、 ファイル変換フィルタの指定。 改行形式の変換に代表される、 ファイルの地域化/正規化に使用されます。
フィルタは、 フィルタコマンドを伴ったフィルタパターンで指定されます。 デフォルトのパターン指定形式は、 作業領域ルートからの相対パスに対して、 パス先頭からのパターン合致で判定する、 ワイルドカード形式 (glob) です。 例えば、 ルート直下の .txt 拡張子のファイルにのみ合致させるパターンは *.txt となります。 作業領域中の .c 拡張子の全ファイルへの合致は、 **.c となります。 それぞれのファイルに適用されるフィルタは、 最初にマッチしたパターンのものだけです。
フィルタコマンドの記述は pipe: ないし tempfile: で開始可能です。 特に指定が無い場合は、 pipe: 指定相当とみなされます。
pipe: 指定のフィルタコマンドは、 標準入力からデータを読み込み、 変換済みデータを標準出力に書き出さなければなりません。
pipe フィルタ例を以下に示します:
[encode] # 差分記録の圧縮効果向上のため、コミット時に gzip ファイルを解凍。 # 備考: あくまで例示であり、この方式自体はあまり良い案ではありません *.gz = pipe: gunzip [decode] # 作業領域への取り出しの際に gzip ファイルを再圧縮 # (デフォルトである "pipe:" 指定は省略可能) *.gz = gzip
tempfile: 指定のフィルタコマンドは、 テンプレート形式で記述します。 INFILE 記述は、 処理対象データが格納された一時ファイルのパスに、 OUTFILE 記述は、 処理結果を格納する (空の) 一時ファイルのパスに、 それぞれ置換されます。
Note
標準的なシェルの I/O リダイレクトが、 予期せぬ結果や、 ファイル内容の破壊に繋がる Windows のような環境では、 tempfile 機構の使用がお勧めです。
Windows (CRLF) と Unix (LF) 環境間における改行形式の変換を行う eol エクステンションは、 内部的にフィルタ機構を使用しています。 改行形式変更には、 eol エクステンションの利用をお勧めします。
(defaults の使用は非推奨です。 alias を使用してください)
[defaults] セクションは、 指定コマンドに対する、 デフォルトのオプション/引数指定の記述に使用します。
以下の記述は、 hg log の常時 verbose モード実行と、 hg status の変更ファイル限定表示化の例です:
[defaults] log = -v status = -m
alias 定義で上書きされたコマンドでも、 元々のコマンドの方が defaults 定義対象となります。 alias 定義コマンドも defaults 定義対象となります。
差分表示の設定。 unified 以外の全ての設定は真偽値で、 デフォルト値は False です。 annotate コマンドに関連するオプションの詳細は、 annotate セクションを参照してください。
電子メールを送信するエクステンション向けの設定。
省略可能。 宛先において都合の良い文字符号化方式のカンマ区切り。 電子メールのアドレス指定、 ヘッダ群、 およびパッチ 「以外」 のマルチパート部分は、 ローカル符号化方式 ($HGENCODING ないし ui.fallbackencoding で指定) からの変換に成功した、 「最初の」符号化方式で符号化されます。 変換に失敗した場合、 そのままのデータが送信されます。 デフォルトの設定は空のリストです。
電子メールの文字符号化方式は以下の順序で確定します:
email セクションの設定例を以下に示します:
[email] from = Joseph User <joe.user@example.com> method = /usr/sbin/sendmail # 西欧圏向けの文字符号化設定 # 最初と最後に確認される us-ascii と utf-8 の記述は省略 charsets = iso-8859-1, iso-8859-15, windows-1252
Mercurial には、 機能追加のための、 エクステンション機構が備わっています。 個々のエクステンションを有効にするには、 本セクションにおいて、 対応するエントリを記述する必要があります。
エクステンションの実装が、 Python の検索パス上にある場合、 モジュール名に続けて = を記述するだけ (右辺値は不要) です。
それ以外の場合、 任意の名前に続けて = を記述した後ろに、 エクステンションを実装した .py ファイルへのパス (ファイル名含む) を記述してください。
先に読み込まれた設定ファイルにおいて、 有効化済みのエクステンションを、 明示的に無効化したい場合は、 foo = !/ext/path あるいは foo = ! のように、 値の先頭に ! が来るような設定を記述してください。
~/.hgrc 記述例を以下に示します:
[extensions] # (mq エクステンションは Mercurial 同梱のものが読み込まれます) mq = # (以下のエクステンションは指定のパスから読み込まれます) myfeature = ~/.hgext/myfeature.py
ウェブでのグラフ表示設定。 本セクションでは、 グラフの表示要素に対して、 設定を変更できます (例: default ブランチを目立たせる)。
設定は以下の形式で記述されます:
<ブランチ名>.<引数> = <値>
<ブランチ名> は設定変更対象のブランチ名です。例えば:
[graph] # 幅を2ピクセルに変更 default.width = 2 # 色を赤に変更 default.color = FF0000
利用可能な引数を以下に示します:
commit の開始/終了といった様々な処理契機において、 自動実行されるコマンド、ないし Python 関数。 処理契機名に接尾辞 (suffix) を追加した記述をする事で、 同一処理契機に複数のフックを実行可能です。 先に読み込まれた設定 (例: ホスト毎設定) におけるフック設定は、 別な値を設定するか、 空値の設定により、 上書き可能です。 フック名の前に priority を追加した設定値を新たに定義し、 値を設定することで、 フック実行の優先度を設定できます。 デフォルトの優先度設定値は 0 です。 (※ 訳注: 優先度値が大きいフックの方が先に実行されます)
.hg/hgrc 設定例を以下に示します:
[hooks] # 履歴の取り込み毎に作業領域を更新 changegroup.update = hg update # ホスト毎設定の無効化 incoming = incoming.email = /my/email/hook incoming.autobuild = /my/build/hook # 他の incoming に先立って autobuild フックを実行 priority.incoming.autobuild = 1
殆どのフックは、 有用な付加情報を持つ環境変数設定と共に実行されます。 以下に示すフック群に渡される環境変数は $HG_foo 形式の名前を持ちます。
Note
コマンド実行に対する pre- ないし post- 付きの汎用フックは、 トランザクション確定の成否に影響しない状況で呼ばれるため、 汎用フックを使用する方がお勧めです。 "commit" のようなフックは、 hg commit 実行以外にも、 リビジョンを作成する契機 (例: hg tag) 全てにおいて呼ばれます。
Note
Windows のような環境では、 空値の環境変数が、 引き渡されない場合があります。 例えば、 非マージリビジョンの場合、 Unix 系環境では空値の $HG_PARENT2 が引き渡されますが、 Windows 環境では、 環境変数自身の引渡しがありません。
Python 関数のフック指定文法を以下に示します:
フック名 = python:モジュール名.サブモジュール名.関数名 フック名 = python:/モジュール/ファイル/への/パス.py:関数名
Python 関数のフックは、 Mercurial プロセス内部で実行されます。 各フックの起動では、 最低でも3つのキーワード引数が渡されます。 ui オブジェクト (ui キーワード)、 repository オブジェクト (repo キーワード)、 フック起動種別を示す hooktype キーワードの3つです。 フックの説明で示した環境変数は、 HG_ 無しで、 且つ小文字表記のキーワードを使用した、 キーワード引数として渡されます。
Python 関数フックの戻り値が "true" 相当値か、 実行中に例外が発生した場合、 処理失敗とみなされます。 (※ 訳注: 失敗の場合に "true" である点に注意)
既知の HTTPS サーバ証明書のフィンガープリント (fingerprint) 記述。 本セクションに記述のあるサーバと HTTPS で接続する場合、 サーバ証明書のフィンガープリントが、 記述と一致しなければ、 接続失敗とみなされます。 ssh における known_hosts 設定に相当します。 フィンガープリントは、 DER 符号化された証明書の SHA-1 ハッシュ値です。 フィンガープリント指定のあるサーバとの接続の場合、 CA 連鎖の確認や web.cacerts 設定は無視されます。
記述例を以下に示します:
[hostfingerprints] hg.intevation.org = 44:ed:af:1f:97:11:b6:01:7a:48:45:fc:10:3c:b7:f9:d4:89:2a:9d
本機能は、 Python 2.6 以降でのみ使用可能です。
ウェブベースの Mercurial リポジトリアクセスで使用される HTTP プロキシ設定。
特定のファイル名パターンと、 マージツールの関連付け。 本セクションでの関連付けは、 デフォルトのマージツール選択に優先します。 デフォルトのパターン指定形式は、 作業領域ルートからの相対パスに対して、 パス先頭からのパターン合致で判定する、ワイルドカード形式とみなされます。
記述例:
[merge-patterns] **.c = kdiff3 **.jpg = myimgmerge
ファイル単位のマージを行う外部マージツールの設定。
~/.hgrc での設定例を以下に示します:
[merge-tools] # 既存ツールの実行パスを標準のものから変更 kdiff3.executable = ~/bin/kdiff3 # コマンド行形式の指定 kdiff3.args = $base $local $other -o $output # 優先順位を高く設定 kdiff3.priority = 1 # 固有ツールの設定 myHtmlTool.args = -m $local $other $base $output myHtmlTool.regkey = Software\FooSoftware\HtmlMerge myHtmlTool.priority = 1
利用可能な引数を以下に示します:
マージ成否判定方式の選択一覧 (複数指定可能):
hg import や Mercurial Queues (MQ) エクステンション等による、 パッチ適用に関する設定。
リポジトリ位置へのシンボリックな名前の割り当て設定。 記述左辺にシンボル、 右辺にリポジトリ位置のディレクトリ、 ないし URL を記述します。 以下のシンボルを設定することで、 連携先リポジトリ指定が無い場合でも、 暗黙のパス指定とみなされます。 (※ 訳注: hg help urls も参照)
任意の名前へのパス割り当てにより、 コマンドライン等でのリポジトリ指定で、 URL 指定の代わりにその名前を使用できます。設定例:
[paths] my_path = http://example.com/path
以下のコマンド実行で my_path リポジトリに履歴が反映されます:
hg push my_path
デフォルト時のフェーズの取り扱い設定。 フェーズ操作に関する詳細は hg help phases を参照してください。
プロファイリングの種別、 形式および出力先の設定。 指定可能な種別は、 精密プロファイル (名称: ls) と、 サンプリングプロファイル (名称: stat) の2種類です。
以下の説明では、 プロファイル期間に採取される生データの事を 'プロファイルデータ'、 プロファイルデータを元にした、 テキスト形式の統計報告を 'プロファイル報告' と呼称します。 プロファイル採取には、 lsprof が用いられます。
使用するプロファイラ種別。 デフォルト値: ls.
プロファイル形式。 詳細プロファイラ ls 固有の設定。 デフォルト値: text
revsets 機能の別名定義。 詳細は hg help revsets を参照してください。
一般的なサーバ機能の設定。
電子メールを送信するエクステンション向け設定。
連携先ホストの名称変更や一時的な停止などで、 サブリポジトリ参照先 URL が、 無効になる場合があります。 本セクションでは、 参照先 URL の書き換えを、 以下の形式で記述できます:
<パターン> = <置換結果>
パターン にはサブリポジトリの参照先 URL に合致する正規表現を、 置換結果 には参照先 URL の書き換え結果を記述します。 パターン でのグループ表記への合致は、置換結果 で参照可能です。 記述例を以下に示します:
http://server/(.*)-hg/ = http://hg.server/\1/
上記設定によって、 http://server/foo-hg/ は http://hg.server/foo/ に書き換えられます。
サブリポジトリの参照先 URL が相対パスの場合、 書き換えの``パターン``は、 参照先 URL を絶対パス化した後で、 絶対パス全体に適用されます。 書き換えの適用は、 記述順に実施されます。
Mercurial の設定ファイルは、 任意のコマンド実行を可能にできることから、 信頼できるユーザ/グループに属さない設定ファイルは、 その記述内容が無視されます。 共有リポジトリや、 リポジトリサーバの .hg/hgrc におけるフックやエクステンション設定では、 しばしばこの問題が顕在化します。 但し、 web インタフェースに関しては、 [web] セクションにおける、 安全な設定記述が使用されます。
設定ファイルの所有者ないしグループが、 本セクションで記述した、 ユーザないしグループと合致する場合、 その設定ファイルは 信頼 されます。 実効ユーザ (※ 訳注: 対象リポジトリ上で実行される 「プロセス」 の実効ユーザ) は常に信頼対象になります。 全てのファイルを信頼する場合は、 ユーザ/グループ設定のいずれかで * を列挙してください。 本セクションの記述が有効になるためには、 既に信頼されているファイル において記述する必要が有ります。 例えば、 Mercurial プロセスを実行しているユーザやサービスの $HOME/.hgrc ファイルなどが該当します。
ユーザインタフェースに関する設定。
ウェブインタフェース設定。 本セクションでの設定は、 組み込みウェブサーバ (hg serve での実行) と、 ウェブサーバ上でのスクリプト (FastCGI や WSGI 向けの hgweb.cgi およびその派生) の実行の、両方に適用されます。
Mercurial の組み込みウェブサーバは、 認証 (authentication) を行いません (ユーザを確認するための、 ユーザ名やパスワードの入力を求めません) が、 承認 (authorization: アクセス可否の判定) の機能はあります (本セクションでの設定を元に、 認証済みユーザに対して実施)。 利用するウェブサーバの、 認証機能を Mercurial 向けに正しく設定するか、 Mercurial の承認機能を、 無効化してください。
信頼できる環境 (例: 私的な LAN 配下で、 全ての利用者に hg push 許可) において、 素早くサーバを立ち上げたい場合、 以下の起動形式が良いでしょう:
$ hg --config web.allow_push=* --config web.push_ssl=False serve
この設定は、 全ての利用者に、 サーバへの hg push を許可しますので、 公開サーバで使用してはいけません。
本セクションで指定可能な設定項目を、 以下に示します:
PEM 符号化形式の証明書認証局証明書一覧格納ファイルへのパス。 ファイル名記述における環境変数および ~user 記述は置換されます。 本項目が、 クライアント側で記述された場合、 指定された証明書により、 HTTPS サーバが認証されます。 ファイルの形式例を以下に示します:
本機能は Python 2.6 以降で利用可能です。 それ以前の Python において、 本機能を利用する場合は、 ``http://pypi.python.org`` から入手できる SSL ライブラリの後方移植版をインストールしてください。
SSL の証明書検証を、 一時的に停止したい場合は、 コマンドライン上で --insecure を指定してください。
OpenSSL の CA 証明書ファイルがあれば、 それを利用しても構いません。 多くの Linux システムでは、 /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt に格納されている筈です。 それ以外は、 手動で生成する必要があります。 ファイルの形式を以下に示します:
-----BEGIN CERTIFICATE----- ... (base64 PEM 符号化形式の証明書) ... -----END CERTIFICATE----- -----BEGIN CERTIFICATE----- ... (base64 PEM 符号化形式の証明書) ... -----END CERTIFICATE-----
hgweb におけるキャッシュ利用の可否。 デフォルト値: True
descend が有効な場合、 サブディレクトリ配下のリポジトリ群も、 単一の一覧ページに表示されます。 同時に collapse も有効な場合、 サブディレクトリ配下のリポジトリ群は、 対応パスへの誘導を行う、 専用ディレクトリ配下に、グループ化されます。 この設定によって、 サブディレクトリ配下のリポジトリ表示は、 単一の要素にまとめられます。 デフォルト値: Flase。
Web substitution filter definition. You can use this section to define a set of regular expression substitution patterns which let you automatically modify the hgweb server output.
The default hgweb templates only apply these substitution patterns on the revision description fields. You can apply them anywhere you want when you create your own templates by adding calls to the "websub" filter (usually after calling the "escape" filter).
This can be used, for example, to convert issue references to links to your issue tracker, or to convert "markdown-like" syntax into HTML (see the examples below).
Each entry in this section names a substitution filter. The value of each entry defines the substitution expression itself. The websub expressions follow the old interhg extension syntax, which in turn imitates the Unix sed replacement syntax:
patternname = s/SEARCH_REGEX/REPLACE_EXPRESSION/[i]
You can use any separator other than "/". The final "i" is optional and indicates that the search must be case insensitive.
記述例:
[websub] issues = s|issue(\d+)|<a href="http://bts.example.org/issue\1">issue\1</a>|i italic = s/\b_(\S+)_\b/<i>\1<\/i>/ bold = s/\*\b(\S+)\b\*/<b>\1<\/b>/
並列実施に関する設定。 現状では、 Unix 系システムにおける作業領域更新で、 処理が並列に実施され、大規模リポジトリにおける大幅な性能改善が見込まれます。
Bryan O'Sullivan <bos@serpentine.com>.
Mercurial was written by Matt Mackall <mpm@selenic.com>.
翻訳について何かありましたら、メーリングリスト mercurial-ja へ連絡、もしくは Twitter で #mercurialjp を付けてつぶやいてください。
This manual page is copyright 2005 Bryan O'Sullivan. Mercurial is copyright 2005-2012 Matt Mackall. Free use of this software is granted under the terms of the GNU General Public License version 2 or any later version.